ネットではデリケートゾーンの黒ずみに「オロナインH軟膏」がいいという情報が出てきました。
ネットのQ&Aサイトでも「オロナインを陰部に塗っても大丈夫ですか?」といった質問が多く投稿されており、皆さん気になっていることがわかります。
オロナインH軟膏は、傷やニキビに塗る過程の置き薬というイメージが強いですが、デリケートゾーンの黒ずみを解消できるか気になり調べてみました。
目次
オロナインはどんな商品?デリケートゾーンの黒ずみにも効果があるのか調べてみた
大塚製薬の「オロナインH軟膏」は、消毒作用が望めるクロルヘキシジングルコン酸塩液を配合しており、皮膚疾患・外傷治療を目的とした第2類医薬品です。第2類医薬品は、処方箋がなくてもドラッグストアで買える薬をさします。
60年以上もの歴史があるオロナインは、家庭の置き薬としてあかぎれ・しもやけ・ひび・ニキビと幅広い皮膚疾患に使用されてきました。
オロナインは、Amazonの傷薬・消毒薬カテゴリー「ベストセラー1位」、アットコスメの医薬品「ランキング10位」を獲得しており、今もなお人気の商品です。
オロナインの費用 | 440円/30g、940円/100g 1,800円/250g、3,200円/500g |
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オロナインの1g当たりの費用 | 約6~15円 |
治るまでのおおよその日数 | 2年以上~、黒ずみを悪化させる可能性もある |
治るまでにかかるおおよその費用 | ― |
買える店 | Amazon・楽天・ドラッグストア |
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オロナインはデリケートゾーンに肌刺激や副作用は起こさない?
オロナインは家庭の置き薬として馴染みがあるため、肌への危険性は無いと思われがちですが、肌刺激をかける成分が入っています。
オロナインには「クロルヘキシジングルコン酸塩液(20%)」が有効成分として配合されています。
クロルヘキシジングルコン酸塩液は、デリケートゾーンの環境を守っている善玉菌まで殺菌するため、におい・痒み・乾燥・黒ずみの悪化を起こす可能性があるのです。
またオロナインには、香料・鉱物油・アルコール・合成界面活性剤の肌刺激をかける添加物成分も入っています。オロナインの添加物成分は、肌刺激や黒ずみ悪化の原因にもなります。
オロナインの副作用について調べた結果・・・
オロナインは、発疹・赤み・かゆみ・腫れの副作用が懸念されていました。さらに2017年10月に、オロナインの有効成分クロルヘキシジングルコン酸塩液は、膣や膀胱の粘膜部分へのアナフィラキシーショックが報告されています。
医薬品のオロナインは、化粧品や医薬部外品と比較すると副作用を起こしやすいです。
デリケートゾーンは膣に近い部分なので、安易にオロナインを塗らない方が良いでしょう。
オロナインをデリケートゾーンに塗りたい時はどうすればいい?使用の注意点
デリケートゾーンにオロナインは正直おすすめできませんが、「どうしても塗りたい」という時は症状が出ている箇所だけ塗りましょう。オロナインは、健康的な皮膚に塗ると症状が悪化する可能性があります。
オロナインは基本的に1日に1回塗るだけで良く、何度も塗る必要はありません。
寝る前にオロナインを塗り、就寝中に成分を浸透させる方法が推奨されています。しっかりと浸透します。オロナインは、効果や肌刺激の強い薬のため一日に何度も使用するべきではないのです。
オロナインは、正常な皮膚に塗ると肌トラブルを起こす原因となるため、症状が改善したら使用をやめてください。長期間オロナインを使用しても症状が改善されない場合は、皮膚科を受診しましょう。
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オロナインはデリケートゾーンの黒ずみに効果があるの?成分を調査
結論から言うと、オロナインは潤い効果が望める「グリセリン」「オリブ油」が配合されているので、乾燥ケアには使えそうです。
しかし、デリケートゾーンの黒ずみの原因となる「メラニン色素」を抑える成分は入っていません。そのためオロナインは、デリケートゾーンの黒ずみ解消効果が期待できません。
オロナインの注目成分をまとめたので、デリケートゾーンの黒ずみに効果がないことを確かめてみてください。
成分名 | 期待できる効果 |
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クロルヘキシジングルコン酸塩液 | オロナインの有効成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩液は、手指・手術部位・手術質や道具の消毒に使用される医療用医薬品です。クロルヘキシジングルコン酸塩液は、低濃度だと細菌自体を弱らせ、高濃度だと細胞を作るタンパク質を人の細胞内に沈着させることで抗菌作用を発揮します。 |
硫酸Al/K | ミョウバンの一種である硫酸Al/Kは、カリミョウバンと呼ばれ、自然界の鉱物にも存在する成分です。硫酸Al/Kはミョウバンと同じく、収れん・制汗・抗菌・消臭作用があり、医薬品では血液凝固作用があるため止血剤に使われる時もあります。 |
グリセリン | グリセリンは、天然油脂類とアルカリをケン化させた際、石ケン素地と共にとれる液体です。グリセリンは、皮膚の保湿作用があり化粧品のとろみを保つ、伸びを良くする、しっとしとした感触にするといった使用感を高めるために配合されます。 |
オリブ油 | 植物油脂のオリブ油は、水を抱える性質があるため保水効果に優れています。またオリブ油は、肌の水分蒸発を防ぐためエモリエント効果も望めます。 |
ワセリン | 石油からとれるワセリンは、不純物を除去されているため安全性が高く医薬品の軟膏のベース成分として使用されることがあります。ワセリンは、油分を与えるため皮膚の保護や水分蒸発から守るために配合され、保湿成分として優れた効果を発揮します。 |
オロナインの成分の特徴は、「消毒」「抗菌・殺菌」「保湿」の3つです。残念ながらオロナインは、美白成分を配合していないので、デリケートゾーンの黒ずみ解消効果は期待できません。
オロナインをデリケートゾーンの黒ずみケアにおすすめできない3つの理由
オロナインは、消毒薬としては評価できますが、デリケートゾーンの黒ずみケアにおすすめできません。
オロナインがデリケートゾーンの黒ずみケアに向かない理由は3つあります。
理由1:デリケートゾーンの黒ずみ解消成分を配合していないから
「オロナインはデリケートゾーンの黒ずみに効果があるの?成分を調査」の項目でもお話ししたように、オロナインの成分は「消毒」「抗菌・殺菌」「保湿」を目的としたものです。
デリケートゾーンの黒ずみケアに必要なのは、黒ずみの原因となるメラニン色素を抑える美白成分です。美白成分を配合していないオロナインは、デリケートゾーンの黒ずみを解消することは難しいのです。
そもそも、オロナインは傷の消毒薬なので、陰部の色素沈着ケア目的で使うこと自体に無理があります。
理由2:デリケートゾーンや膣に使うのは危険だから
「オロナインはデリケートゾーンに肌刺激や副作用は起こさない?」の項目で解説したように、オロナインの有効成分クロルヘキシジングルコン酸塩液は、膣を含む粘膜部分にアナフィラキシーショックが確認されています。
VIOラインをさすデリケートゾーンは、膣に近い部分のためオロナインを塗るのは危険性を伴います。それに、オロナインにはデリケートゾーンへ肌刺激をかける以下4つの添加物が含まれています。
- 香料
- 鉱物油(ワセリン)
- アルコール(ステアリルアルコール)
- 合成界面活性剤(ラウロマクロゴール)
オロナインの添加物成分の中でも、合成界面活性剤のラウロマクロゴールは気を付けたい成分です。ラウロマクロゴールは、肌のバリア機能低下時に使用するとかぶれる恐れがあるからです。肌が弱い敏感肌の人や乾燥肌の人は、ラウロマクロゴールは避けたい成分です。
それに、デリケートゾーンは皮膚がまぶたより薄く敏感な部分なので、ラウロマクロゴール配合のオロナインを塗るとかぶれる、黒ずみが悪化する可能性もあります。
理由3:デリケートゾーンの黒ずみケアに使用している人がいないから
消毒薬であるオロナインは、デリケートゾーンの黒ずみケアにあまり使われていません。実際オロナインの口コミを調べても、デリケートゾーンの黒ずみに使った人は少なく、美白ケアに成功した人もいませんでした。
確かに以前「オロナインがデリケートゾーンの黒ずみに効果的」と噂されていましたが、なんで消毒薬にそんな噂が浮上するのか疑問が残ります。インスタグラムで調べると、オロナインが「小鼻の黒ずみ」ケアに使われている情報を発見しました。
小鼻の黒ずみは毛穴の皮脂が酸化したことで起こりますが、デリケートゾーンの黒ずみは摩擦刺激でメラニン色素が発生して起こる症状なので、全く別物なのです。
オロナインが、毛穴の「黒ずみ」に効くという情報が独り歩きし、デリケートゾーンの黒ずみに効果があると言われるようになったと考えられます。
オロナインの口コミをチェック!本当にデリケートゾーンの黒ずみに使用した人はいるの?
オロナインは、肌の黒ずみ解消効果が望めず、デリケートゾーンには刺激が強いです。しかし、ネットで「オロナインがデリケートゾーンの黒ずみに効く」と噂されていた事実があるので、実際使った人の口コミを集めてみました。
これから紹介する口コミを見ると、やはりオロナインがデリケートゾーンの黒ずみケアに向かないことがわかります。
オロナインの良い口コミと悪い口コミを掲載します!
良い口コミ11件
デリケートゾーンにニキビができ悩んでいたら毛嚢炎というできものでした。友人が「毛嚢炎にオロナインが効く」と言っていたので、自己責任を覚悟で塗ったら悪化しにくくなりました。
(20代/大阪/事務職)
デリケートゾーンの専用薬を買いたかったけど、値段が高くて1本300円のオロナインを購入しました。試しに、デリケートゾーンのかぶれに塗ったらすぐ治りました。
(20代/愛知/営業)
オロナインは、デリケートゾーンの炎症に使用しています。デリケートゾーンの痒みにはフェミニーナ軟膏、掻いた後の炎症にはオロナインを塗っています。
(30代/東京/保育士)
ウォッシュレットのビデをするとデリケートゾーンが乾燥するので、保湿にオロナインを塗っています。
(20代/愛媛/事務職)
私は大瓶のオロナインを愛用していますが、浴衣を着て股ずれが起きた時もすぐ治りました。オロナインを塗った部分は、じんわり温かくなり成分が効いていると感じます。
(20代/山梨/派遣社員)
スキニーパンツを履くと太ももが摩擦して赤くなるので、オロナインを塗っています。オロナインを塗ると赤みがすぐ引くし、色素沈着予防にもなると思います。
(20代/福岡/IT関係)
座り仕事のためお尻がかぶれやすいので、オロナインを塗って対策しています。
(20代/島根/事務職)
殺菌作用のあるオロナインは、顔のニキビができた時に部分塗りするとすぐ治まります。
(20代/愛知/営業)
オロナインはニキビ・火傷・切り傷に使えるので、家には大瓶、カバンの中にはチューブタイプを常備しています。
(30代/北海道/トリマー)
オロナインは「手のあかぎれ」にも使えるので、傷に塗ると乾燥が落ち着きました。
(20代/大阪/派遣社員)
昔から家にオロナインがあったので、香りをかぐと懐かしい気分になります。
(20代/広島/飲食業)
悪い口コミ5件
「デリケートゾーンにオロナインを塗ると黒ずみが治る」と聞いたのでやってみたけど、美白効果がありませんでした。
(20代/香川/パート)
姉がオロナインをデリケートゾーンに使用していましたが、美白効果は無いといっていました。
(30代/大阪/ネイリスト)
デリケートゾーンの黒ずみケアにオロナインを塗ったら、膣内に侵入してヒリヒリしました。
(20代/群馬/派遣社員)
1年前Iラインにオロナインを塗り黒ずみケアしようとしたら、激痛が走り慌ててシャワーですすぎました。
(20代/沖縄/事務職)
美肌ケアにオロナインを使う方法が推奨されていますが、医薬品を美容目的で使っていいか不安になったので買うのをやめました。
(20代/東京/派遣社員)
ツイッターの口コミ
<口コミ1:鼻の黒ずみケア>うん?毛穴パックがしたいって?ああ、ならこれ使いなよ、オロナインH軟膏。これをぬるま湯で洗顔した後に鼻が白くなるくらい(1mmほど)つけて、10分放置して洗い流して、顔を拭かずにパックする。やってごらん?ふふ、きっとびっくりするよ〜?
— 紅覇様美容+ダイエット応援bot (@Yasero_ByKouha) October 23, 2018
デリケートゾーンに塗っておけば、痛みも和らぐやないか!と。
— 旅好き (@tabisuki0623) June 25, 2014
私はオロナイン軟膏をデリケートゾーンに塗り始めました。
にきびにはやっぱりオロナイン
— あぷる (@apurundd) October 23, 2018